2月28日 岐阜市にて栗城(クリキ)さんの講演会が開催。
以前、東京で少しお話を聞いたり、テレビで見たり等、
栗城さんが若くして無酸素単独登頂をいくつも成し遂げている事を知っていました。
実際に近くでお会いする良い機会だと思い、急な話でしたが参加することに。
100~150人ほどの規模かな、と勝手な思い込みとは反対に、
500人が入れるホールがほぼ満員状態。
お手伝いをしているのは、ボランティアスタッフでしょうね。
昔、映画の上映会や、環境問題の講演会でよくお手伝いしていた事を思い出します。
スタッフの方は明るく、屈託のない笑顔で迎えてくれます。
こういう雰囲気は嬉しいですね。
カメラが古くて、多少画像に汚れがあります・・・すみません。
(名機?:ファインピックスF10)
慎重は162cmとのこと。世界で一番小さな登山者ではないか、
とご自身で仰っる栗城史多(クリキ ノブカズ)さん。
6000m級の山をいくつも制覇し、エベレスト対策に8000m級のチョ・オユーも単独無酸素で登頂に成功。
どんな強靱な体をしているのか・・・と思うと、実に小柄な普通の男性。
実際にトレーングジムで計測すると、肺活量は人並みで、脚力は一般男性以下の力だと判明した、など・・・信じられないお話。
人並みでどうしてそんな凄い事ができるのか、不思議です。
8000m級の山に、単独無酸素で登頂する・・・と聞くと、
あの人「ラインホルト・メスナー」さんを思い出します。
無酸素で山に上る時の話が紹介されています。
ラインホルト・メスナーさん
「私は山を征服したいのではありません。登れるということを証明したいのでもない。ただひたすら、私は自分を知りたかったのです。この有限の肉体をもった裸の私が、生命の存在を許さぬ地の地帯で、どこまで命の可能性を広げる事ができるのかを知りたかったのです。だから、大きな組織や科学技術の助けを借りて山に登ることは、私にとって意味がなかったのです」
「スピリット(霊性)、マインド(知性)、ボディー(肉体)の調和こそ、人間本来の姿である」
と書いています。
7500mを超える世界は、デスゾーンといい、眠る事はすなわち死を意味します。
マイナス30度近くにもなる寒さの中、3日間近く眠ることもできず、高山病で頭痛に苦しみながらの登頂。
何の為にそんな苦しい思いをするのか?
僕には正直分かりません。
一般の人に限りなく近い栗城さんのお話は、そんな疑問に答えてくれるのではないか、と感じさせました。
栗城さんはいつもビデオカメラを持っていき、登る途中の様子を撮影しながらの登山。
単独でどうやって??
と思うと、実に単純な話。
三脚で固定したカメラの前を登り、ある程度進んだら引き返してカメラを取りに戻る!
プロの登山家から(山をナメテイル)と怒られそうな事を栗城さんはしています。
ちょっと変わっている・・・と素直に思います。
でも、そういうのは嫌いじゃないです。
お話の中に、自分でも使えそうなヒントはたくさんありました。
執着はダメ・・・すれすれの所でも無理だと判断したら下山をする。命があれば再度挑戦すればいい。
山に登る事が名誉や、お金の為なら無理をしても・・・と思うのだろうけど、栗城さんにそんな執念は無いように思える。
偶然が重なり山に登る事になった栗城さん。
目標を決めて挑戦をするが、状況を判断し、あっさり断念する事もできる。
ナチュラルパワーを感じます。
自分たちの毎日の中で、目標をもって、勇気を出して挑戦し続ければ、栗城さんのように、いつか8000m級の山に登るような事も成し遂げられるかもしれない。
そんな希望を感じる事ができるお話でした。
最後に、山に挑戦する前に、必ずお墓参りに行く・・・とのお話。
自分一人で生きているのではない、大きなつながりの中で生きている事を忘れない栗城さん。
そんな栗城さんだから、生と死が隣り合わせの極限状態の中から屈託のない笑顔でスキーをしながら帰ってこられるのだろうか。
これからも応援してます。
頑張ってください・・・が、無理はしないように(笑)
貴重なお話、ありがとうございました。
主催者・スタッフの皆様、ありがとうございました。
片桐園芸では地域密着によるきめ細やかで心のこもったサービスと充実したメンテナンスを行うため、お客様へのサービスを考えて、 配達エリアを限定させていただいております。
【岐阜県】