こんにちは、片桐です。
このケヤキも昨年枝抜きをして、さっぱりさせてありました。
その為、下の方はちょうどいい感じなのですが、
天辺あたりが茂り始めて、(少し気になる・・・)とのこと。
高枝切りハサミを用意されて、「これで上の方をちょっと切ってもらえないか?」・・・と、ちょっとお待ちください。
■春、伸び始めたケヤキ
お客様の気持ちも十分分かりますが、
天辺の先の方で切ってしまうと、次の枝がそこから伸び始めるので、さらに天辺で込み合う樹形になってしまいます。
ケヤキはできるだけ自然樹形に仕立てると大変綺麗な形になります。
いわゆるホウキ型。
できれば、もう少し下の方から間引き剪定(枝を抜く事)をして、上部をさっぱりさせる事が美しい樹形を維持するのにもっとも適しています。
■ 間引き剪定後のケヤキ
バランスよく切る為に、地上にいる間に、どの枝を切るのか決めて木に登ります。
決めた枝を間引きしたら、いったん地上に降りて確認します。
この時、大事なのは「どの視線からの樹形を一番美しく仕立てるのか?」ということ。
全ての角度から美しく仕立てるのは大変難しく時間もかかります。
思い切って、一、二箇所に絞り込む事。
玄関・・・は近すぎる。
門・・・は、間違いではない。
ここで定義が必要となります。
それは、「誰が見たときの視線にするのか?」とういことです。
本当にこれにこだわっていくと、庭づくりは大きく変わります。
デザイナーがヒーローになる庭ではなく、お客様がヒーローになる庭づくり。
お客様を、その家族を、その人の友達を応援する庭づくり、グリーンの提案をさせていただきたい、と思っています。
■間引きしたケヤキの枝
間引きした枝の一部です。
2.5m~3mほどはあります。
高枝切りハサミで切れるのは、本当に先端の3分の1ぐらいの所。
微調整には向いていますが、今回のように少しさっぱりさせたいときは、このぐらい間引きするのが一番早い方法です。
ぜひ、ご参考ください。
木に登る必用がある時は、十分気をつけて作業してくださいね。
それではよい週末を!
・・・おまけ。
ハナミズキ(白)と(桃色)が綺麗でした。
片桐園芸では地域密着によるきめ細やかで心のこもったサービスと充実したメンテナンスを行うため、お客様へのサービスを考えて、 配達エリアを限定させていただいております。
【岐阜県】