前回の記事に引き続き、羽島市での剪定の現場のお話し。
庭の中心に一本の松があります。
ちょっと枝葉が少なめ・・・です。
初めての現場なので、それまで手入れをされた人がどのような剪定をしていたのか正直分かりません。
これから現場に入ることがあれば、2年、3年と続けてみていく事で、この松の元気さ(枝の伸び具合)が分かり、それに合わせて剪定の加減も調節する事ができます。
仕事の完了時に「綺麗になった」・・・と喜んでいただけましたが、この庭の本来の姿は、実はまだまだ見えていない、と思っています。1回で完成する事はめったになく、3年、4年、5年と続けて手入れをしていく事で、本当に見栄えのよい庭づくりができる事になります。
「長くお付き合いできる関係づくり」を一番に考えてこれからも仕事に励んでいきたいと思います。
これからもご指導よろしくお願いいたします。
さて、松の話しですが、
松は手入れをしないと、本当にボサボサの変な形になってしまいます。
普通の木に比べて、葉と葉の間が長くなる・・・そんなイメージをしてもらうと分かりやすいかもしれません。
2、3年何もしないでおくと、樹形が無くなってしまうと言ってもいいかもしれません。
一度崩した樹形は元に戻すのが無理だと思ったほうがいい、と言われた事もあります。
上手、下手等の評価はいろいろありますが、しないよりは、手入れを毎年した方がいい、と上記の理由から思います。
このお庭には、モチの木もありました。青い空に力強いモチの木の幹が映えますね。
モチなどは細かな枝葉がでてきますので、刈り込みバサミなどでこのようにバッサリと形を作っても何とかなります。(もちろん、クワ切りハサミ等で、丁寧に仕上げはしています)
松は枝と枝の間が長い事と、切り込んだ葉先が茶色く枯れこんで目立ってしまうので、一つ一つの枝を丁寧に切り分ける必要があるのです。
そうすることで、松本来の美しさを剪定で作ることが可能になります。
庭木として、松を刈り込みバサミでバッサリと切っても枯れることはありません。
が、葉が綺麗に芽吹かない事があったり、葉先が茶色く枯れこんでみっともなかったり・・・、誰も庭に松を植えてわざわざそんな事をしたくないとはず。
だから、松は手がかかる・・・と言われてしまうと思います。
手をきちんとかけた松は、とても繊細で、又優雅で、立派な風格を感じさせます。
今は松が面倒で嫌われる傾向を感じますが、こうして手入れをしていると、松はやっぱりいいものだ~っと、しみじみ感じます。年をとった事もあると思いますが、いろいろな庭を見てきて、立派な松をたくさん見るようになってから、なおさらそう感じるようになった気がします。
美しい物や、綺麗な物を見ると、人はどうしてか感動をします。
動物には無くて人にはあるものは、感動だ!という人がいました。
どんなお庭でも、素晴らしい!と思える場所があるはずです。
まだまだ勉強中ではありますが、少しでもその素敵なお庭づくりのお手伝いができたら嬉しいですね。
最後までご覧いただき、まことにありがとうございました。
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